絵手紙と私
形が悪くても
乗り方によっては
心地よいところが必ずある
背伸びすると
続かない結果が待っている
そんなことよりさ
楽しい時間
夢中になれる自分を
どんどん育ててみようよ
玉ネギはほんの一枚茶色のおべべを着ているだけで白い服を幾重にも重ねている
物事に動ぜず、どっしりと腰を据えている。力強い友のようだ。
絵手紙を始めるようになってから、物を見る目が変わってきた。
生活の中に対話が生まれだす。心が加わるようになった。
「がんばって!」と声をかけたくなる人は、既に、十分に、頑張っている姿に見えて
『がんばろう』と心の中で言ってみたりする。
そして何よりも、こんなふうに心が吐き出せるようになったのも絵手紙を始めてからだと思う。
改めて思う。「字が下手。絵が下手。」の下手と違っ絵手紙で生まれる「へた」は
心が揺れ、筆が揺れ、童心に返って遊ぶ私を手伝ってくれる。そして
絵手紙でいう「へたでいい、へたがいい」、リズミカルなこの言葉の響きは 特に下手を出し切った時
背中で大きなつっかい棒となってくれる。
おまけにほんの少しふさぎ込んでいるときなど背中をそっと押してくれる優しさを忘れていない。
墨のやさしさ、絵手紙の触れ合いに育てられ、今日を描く。
…「あまりりす」HPより…